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近藤 恭弘; 武井 早憲; Yee-Rendon, B.; 田村 潤
プラズマ・核融合学会誌, 98(5), p.222 - 226, 2022/05
ADSの要求を満たすドライバリニアックを実現するためには超伝導加速空洞が必須であり、従来常伝導を採用していた低エネルギー部について、近年の特に低エネルギー用の超伝導加速空洞開発の進展を反映した再設計を行った。また、最も使用実績の少ないスポーク型空洞について試作機による開発を行っている。本稿では、これら日本原子力研究開発機構における最新のADS用リニアックの研究開発について報告する。
發知 英明
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J-PARC RCSは、2014年秋から、設計出力1MWの大強度ビーム調整を開始し、2015年1月に1MWのビーム加速を実現させた。本発表では、RCSビームコミッショニングの最近の進捗状況を報告すると共に、1MW以上の更なる大強度化を目指す上で問題となる空間電荷効果に起因したビーム損失の低減に向けた検討を紹介する。J-PARC RCSでは、入射ビームを位相空間上の広い範囲に一様に分布させるペイント入射と呼ばれる手法を用いて空間電荷効果を緩和させているが、今後、設計出力を上回る2MWを視野に入れた更なるビームの大強度化を目指す上では、そのペイント範囲を現状の2倍以上に拡幅して、更なる空間電荷効果の軽減を図る必要がある。本検討では、ペイント範囲を拡幅する上で障壁となっているビーム入射中のベータ関数の周期性変調を補正する手法を考案すると共に、その補正手法の有効性を数値シミュレーションで実証することに成功した。